小学生におすすめ Scratchで始めるプログラミング学習

プログラミング言語が何故必要なのか・1

昨今、学校教育の現場でも頻繁に出てくるようになった「プログラミング学習」ですが、何故これほどまでに導入が推し進められているのでしょうか。その理由は「今後、より技術が発展していくであろう世の中において必要となる思考、スキルを身に着けてもらうため」です。それぞれ簡単に解説していきます。まず思考についてですが、これは「大目標をしっかりと定め、それの達成に必要な小目標を1つずつこなしていくことで確実に目標を達成させる」というものです。よく料理に例えられます。料理でいうと大目標は「カレーを作る」であり、それを達成するために必要な小目標は「レシピを手に入れる」「食材の調達」「食器の調達」「実際に調理する」といった感じです。このように小目標を設定することで、今自分は何をしなければならないのかを整理するのです。そしてこの考え方こそが、プログラミングをしていく上で自然と身につくと言われている「プログラミング的思考」なのです。この思考を身に着けることでプログラミング以外の物事でも目標達成に向けて効率よく考えられるようになるのです。

プログラミング言語が何故必要なのか・2

上記では思考の面での必要性を解説しましたが、次はスキルの面での必要性を解説していきます。現在、身の回りにある便利なもののほとんどは機械で出来ています。そしてその機械に「どのようなタイミングで」「どのような動作をすればよいのか」を決めているのがプログラムです。これから先、どんどん便利な機械が増えてくるはずですが、それらを十全に使いこなすにはプログラムが動く仕組みを大雑把にでも理解する必要があります。その仕組みを理解する、ということがプログラミングのスキルを身に着ける過程で手に入るのです。プログラミングをしていく上で「何故動くのか」「どのようにすれば思い通りになるのか」と言った試行錯誤は何度も行われます。この過程で機械を上手く使いこなせるスキルが身につくのです。

Scratchとは

プログラミングを学ぶことの大事さについて、ある程度理解していただけたと思いますが、小学生くらいの子供には少しプログラミングは難しいと感じませんか?もちろんプログラミングが大好きで、自分で全て調べてしまうような子でしたら、全く問題ないかと思いますが、少し興味があるかな?とか子供にとりあえず触ってほしい!等が動機の場合、プログラミング言語をいきなり学ぶのはかなりハードルが高いです。英語がメインであることやパソコン操作に慣れが必要なこと等、理由を挙げればきりがありません。そこで、今回紹介したいサイトが「Scratch>」です。こちらは無料でアカウントを作成することが出来、かなり本格的なプログラミングを感覚的に行うことが出来るサイトになります。また、他の人の作品なども、中身まで自由に見ることが出来る為、面白い作品があれば中身を見て自分でも作ってみたりすることが出来ます。また、当教室のようにScratchを用いてプログラミングを教えている教室も多々あるため、プログラミングを学び始めるのにちょうどいいサイトとなっております。

Scratchの特長

Scratchは、先ほども述べた通りプログラミング初心者でも簡単にプログラミングを行うことが出来るツールです。どのような点が簡単なのか、解説していきます。まずはじめに「日本語に対応している」点です。ほとんどのプログラミング言語が英語で構成されておりますが、Scratchは多言語に対応しております。その中に日本語もありますので、「読めば大体わかる」と言った感覚があります。また、漢字表記だけでなく平仮名にも対応しているため、小さいお子様でも読むことが出来ます。ただし、言葉自体が少し難しいので、最初は少し手間取るかもしれません。次の特長として「ブロックプログラミング」だという点です。実現させたい動作を順番にブロックで繋いでいくだけでプログラムになるのです。