子どもから大人まで パソコン教室とプログラミング教室の違い

近年、パソコンやプログラミングの需要が高まっており、パソコン教室やプログラミング教室が増えています。しかし、パソコン教室とプログラミング教室がどう違うのか、よくわからない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、パソコン教室とプログラミング教室の違いについて、詳しく解説します。

パソコン教室とは

パソコンでできることは非常に多岐にわたります。一般的に「初心者向けのパソコン教室」が教える内容は、以下のようなものが多いです。

  • パソコン操作の基礎(電源のオンオフ方法、文字入力の方法など)
  • タイピング練習
  • インターネット検索の方法
  • 標準アプリの使い方
  • メールの初期設定、送受信の方法
  • Officeソフト(Word、Excelなど)の基本的な使い方
  • Googleアカウントの取得方法、基本的な使い方

また、就職活動に有利な資格取得や、仕事に役立つスキル習得を中心としたパソコン教室もあります。そういった教室では、
  • Officeソフト(Word、Excelなど)の高度な使い方、効率的な操作方法
  • Officeソフトの資格取得講座
  • Googleメール、スプレッドシートなどの使い方
などを中心としたカリキュラムが多いです。また、OfficeソフトはVBAやPythonで作業を自動化することができるので、そのためのプログラミング講座が併設されている教室もあります。
その他にも、デジタルイラストの描き方やホームページの作り方など、教室によって様々なコースがあります。パソコンの操作自体に不安がある方は初心者向け講座を開いている教室を探し、受講するのがおすすめです。パソコンを使ってやりたいことが決まっている方は、目的に合ったカリキュラムがある教室を選ぶのがよいでしょう。パソコンの基本操作ができるのなら、オンライン上でレッスンを行う教室も選択肢に入ります。

プログラミング教室とは

プログラミング教室とは、名前の通りプログラミングを中心に教える教室です。プログラミングとは、コンピューターに指示を与えるための言語です。プログラミングを学ぶことで、Webサイトやアプリ、ゲーム、ロボットなど、さまざまなものを作ることができます。
パソコンの基本的な操作(電源のオンオフ、文字入力、マウス操作など)は身についている前提でレッスンが始まる場合もあるので、自信がない方やそこから教えてほしい方は、あらかじめ申し出ておくとよいでしょう。
プログラミングの基礎的な概念や、プログラミング言語の使い方を学ぶことができます。また、プログラミングを使った作品の制作にも取り組みます。プログラミングで何を作るかは、教室やコースによって異なります。自分の作りたいものに沿っているかどうか、事前に確認しておきましょう。
プログラミングには複数の言語があります(詳しくは、『小学生にもわかるようプログラミング言語について解説』の記事を参考にしてください)。とはいえ、概念や考え方は多くのプログラミング言語で共通しているので、まず一つの言語でプログラミングを学べば、他の言語を学ぶときにも十分役立ちます。学びたいプログラミング言語がある方はその言語を教える教室を選び、何がいいかわからない方は、言語にこだわらず自分の興味のあることを教える教室を選んでみるのがおすすめです。
また、オンラインのプログラミングスクールもあります。場所や時間の都合で教室に通えない方に特におすすめです。

パソコン教室とプログラミング教室のどちらを選ぶべきか

パソコンの基本操作やOfficeソフトの使い方を学びたい場合は、パソコン教室がおすすめです。また、パソコンを使った仕事や勉強に役立つスキルを身につけたい場合も、パソコン教室がおすすめです。
プログラミングに興味がある場合や、プログラミングを学んで何かを作りたい場合は、プログラミング教室がおすすめです。また、プログラミングの専門的なスキルを身につけたい場合も、プログラミング教室がおすすめです。
とはいえ、パソコン教室とプログラミング教室で完全に分離しているわけでもありません。パソコン教室の中にもプログラミングを教える教室はありますし、プログラミング教室にプログラミング以外のパソコンの使い方を教えるコースがあることもあります。
コース内容、レッスン内容をよく確認して、自分の目的に合った教室を選ぶことが大切です。